秋の七草のうち葛の花がタイミングよく咲くのに出会わないと思っていたが カメラ持参で出たウォーキングで 大きな木に絡みついた葛の大きな葉っぱから花が顔を覗かせているのが見えた。
Good-timing!ちょっと離れているが 見れば沢山咲いている!
奈良は葛が多い。道端や空き地にグングン成長する葛が お構いなしに色んなものに蒔き付く。
それだけに 刈ってしまう事が多く花の咲く時に 案外出会わないのかも知れない。
makoさんからお借りしたフレームの中に入れてみた。
秋は展覧会シーズンである。
公募展を止めたので 随分出品は減ったけれど気儘に楽しむ展覧会は続けている。
今年で11回目になる 大阪ミナミでのグループ展「輪書」は 書の好きな人が集まり気楽に見ていただきたいという趣旨で始めたものである。
数年前までは 難波高島屋近くグランド花月への通りである南海通りにあったギャラリーで開催していたが オーナーが高齢になられ廃業されたので 道頓堀での開催となった。
平成20年10月11日(土)~13日(月)
11:00~17:00 13 日は15:00まで
於 ギャラリー香 4階 (松竹座の前)
さて、何を書こうかと幾種類かのストックしている紙を出してきた中に 何時買ったのか何を書こうと思って購入していたのか さっぱり思い出せないけれど
長~~い紙が出てきた。
展示出来る長さの最高は どれ位だろう?ギャラリーへ電話で問い合わせると2.65mだという。
ここへ 陶淵明の「四時」を書く事にした。
春水満四澤 夏雲多奇峰 秋月揚明煇 冬嶺秀孤松
もう一点
また又 李白の「山中問答」であるが 何故か大好きな詩である。
問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水窅然去
別有天地非人間
刻字作品は陽刻と陰刻の2点あるが 以前陰刻の作品を出品しているので 今回は陽刻作品と
実はこれが一番のメイン作品だと思っているのだが 桃白歩実さんの著書「関西弁で愉しむ漢詩」から この「山中問答」を書かせてもらった。
この慣れ親しんだ、いったい何度作品にしただろうと思うほど 漢詩の中ではよく書いているものであるが 関西弁にすると こんなに面白いのかと思いながら書いた。
道頓堀という場所柄 漢詩を身近に感じて貰えれば嬉しい。
【追加】
「何で山ン中に住むんや てぇ
訊かれてもなぁ
笑ってもおて
答えられへん
心はゆったりのどか
桃の花が川面に浮かんで
遠くへ遠くへ流れていく
人の世界とは
ちがう雰囲気
ちがう時間が
流れてるんや
ここは桃源郷や」
今日のblogは皆さんに助けていただいて成り立っている、と感じています。
桃白歩実さんの著書は ここに書かれているように「李白・陶淵明・白居易・・・あの詩人たちが関西人だったら こんなに楽しい!」そんな内容です。
関西弁の
「山中問答」は著者のHPに載せられています。(リンクさせてもらいました)
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