12月1日 干支文字切手が発売された。

80円切手10枚綴りであるが その内一枚は干支が書かれているが あとは来年の十二支「亥」を書かれたものである。

干支は 既に甲骨に刻まれている。
この写真は殷墟の博物館に展示されていたものであるが 獣の骨に干支60字が刻まれている。殷代には この文字は存在していたし、甲骨での占いにはよく出てくる。
干支(えと、かんし)は、十干と十二支を組み合わせたものである。十干(じっかん)とは甲乙丙丁・・・ 十二支(じゅうにし)は子丑寅卯・・・であることは ご存知の通りであるが、天干地支(てんかんちし)の略である。
10と12を組み合わせると60通りの干支(甲子・乙丑・丙寅・丁卯・・・)が出来、61年目に元の干支に戻るので還暦となる。
なお、一般に(特に「えと」と言う場合は)十二支と同義とされるが、厳密には誤りである。
来年は丁亥(ひのとい)の年で干支の24番目である。


左は 「丁」の甲骨文字で釘の形である。甲骨と金文の字形は釘の頭の平面形で、丁は釘のもとの字である。十干の丁は火の弟(ひのと)に当てられている。
右は篆書体である。

「亥」は 豕(いのこ)の形。豕は犠牲として用いられ 甲骨文にも多くみられる。





左から甲(甲骨)・甲(篆文)・乙(甲骨)・子(甲骨)・子(金文)
卜文では子は「み」にあたる字として用いる。十二支の字の用法は字の初義と関係なく、十二支獣とも関係がない。
2004年9月に
白川先生の講話があり その時干支の話があった。
「子が何故(金文の子)このような難しい字が書いてあるのか?これは上の方が子供の頭で、下が足を投げ出している形です。甲子の甲は十という字が書いてあるが、甲は亀甲の甲で 中央の縦の縫線と横の縫線で、真ん中に線がはいっていて とんと叩くと真ん中が割れる。これを千里線といいます。はじめはこの縦横の線だけ書いているわけですね。乙という字は獣の骨であると私は解する。それで亀甲・獣骨が一番はじめ、甲乙になるのであります。・・・」こんな風にお話下さった。もう聞くことは出来ない。