ここ2,3日、急に秋らしくなったと思ったが そんな甘いものではなかったのか
お昼には夏の暑さが逆戻り!余計に この暑さが身に堪える。
さて、古典の2回目は
集字聖教序
前回の「蘭亭叙」に続き 書聖と称される王羲之の書である。
唐の太宗が玄奘三蔵の業績を称えて撰述したもので、これに高宗の序記、玄奘の訳した般若心経を加え、弘福寺の沙門懐仁(えにん)が、高宗の咸亨3年(672年)12月勅命を奉じ、宮中に多く秘蔵していた王羲之の遺墨の中から必要な文字を集めて碑に刻したものである。
字数は約1800字。
「集字」とは 字を集めたという意味で 前回にも書いたように王羲之の書は現存しないといわれているが 上にも記したように秘蔵していた遺墨の中から文字を集めて作られたもので 羲之が歿してのち、300年後の仕事であるので困難も多く、偏と旁を合わせたり、点画を解体して組み立てた文字もあり、完成するのに25年を要したといわれる。
「聖教序」とは
現在のインドである天竺へ 仏教の経典を探すため旅に出た玄奘三蔵が 苦労して貞観19年(645年)に経典を持ち帰り漢訳した際 その経典の功績に対し唐の太宗皇帝が付けた序文である。
「聖教」とは三蔵が漢訳した仏教の経典、「序」とは太宗が付けた序文のことである。
また当時(貞観22年)皇太子であった高宗も「述聖記」(記)を作文したものもある。
繰り返しになるが「集字聖教序」とは、太宗の序文を王羲之の文字を集字して作ったもので「集王聖教序」ともいわれている。
碑文はこの「序」と「記」で、二碑に分かれており陝西省西安の大慈恩寺内の大雁塔に現存する「雁塔聖教序」がある。
慈恩寺は太宗が玄奘のために建立したもので、この←
大雁塔の上層には石室があり、彼がインドから持ち帰った仏典を保管し この「序」と「記」とを褚遂良(ちょすいりょう)に書かせた。
今、見られる両碑は東側に「序」を、西側に「記」を嵌めこんである。それぞれの末行の文によると 褚遂良は「序」を永徽4年10月に、「記」を同年12月に書いている。
*舟下り(舟運復活の社会実験)
日時 9/11 正午から
場所 秋篠川 (西大寺近辺~大宮通り辺り)700m
日時 10/16,17
場所 秋篠川(西大寺近辺~唐招提寺)1,7k
*【第27回 全国都市緑化ならフェア やまと花ごよみ2010】
日時 9/18(土)~11/14(日)
9時半~16時半 ※11/1以降は16時まで
場所 馬見丘陵公園(北葛城郡広陵町・河合町)
*「室生赤目青山国定公園」40周年記念キャンペーン・パネル展
日時 9/23(祝)~25(土) 9時~16時半
場所 平城遷都1300年祭・平城宮跡会場交流ホール
*平城京から未来へつなぐ平和の賛歌 城之内ミサコンサート
日時 10/8(金) 15時~16時30分
場所 平城宮跡第一次大極殿前庭
*春日大社 平城遷都1300年奉祝 万燈籠
日時 9/18(土) 18時半~20時半 ※雨天中止
場所 春日大社
1300年祭を奉祝して境内にある石燈籠と釣燈籠3千基に灯りが
点される。特別仕様の「せんとくん」イラスト入り石燈籠もある。
*その他 例年通りの行事で
◎ 仲秋の名月の行事・猿沢池 釆女祭
日時 9/22(水) 17時~
場所 猿沢池
◎ 唐招提寺 観月讃仏会
日時 9/22(水) 18時~21時